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2006年4月 2日 (日)

自然に還れ

Dscn2719  上の写真はダスティミラー(白妙菊)の種子です。下の写真がビニールハウスに植えたばかりのダスティミラーの苗です。ダスティミラーは葉を観賞する作物なので、もう少し大きくなったら切り取って出荷します。この写真では、種子の大きさはわかりにくいですが、長さは5ミリ程度だったと思います。ダスティミラーの種子は、大きすぎず小さすぎず、といいますか、Dscn2715種子を蒔いて育てる農家の立場としましては、非常に扱いやすい種子です。

 それで、今日は種の話ですが、種は生きているんですよね。別に心臓が動いているわけでもなく、活動は完全に休止しているというのに、適度な水分と温度が与えられれば、活動を始め、植物体を作ります。私たち人間はというと、いったん心臓が止まったら終わりです。死へと直行です。だけど、心臓停止と同時にすべての身体機能が終了するわけではありません。細胞の一個一個は、必要な栄養素等が不足し、徐々に死滅してゆくわけで、細胞は人間という生命体の一部でありながら、それぞれ個別に生きているわけです。そして、それぞれがちゃんとその核の中にDNAを持っています。そういう意味では植物の種とさほど変わりません。だけども、決定的な違いはあります。植物は(すべての植物がそうなのかどうか知りませんが)、組織のどの部分からでもふたたび完全な植物体を再生することができます。そう、種と同じ働きを組織のあらゆる部分が有しているのです。人間の個々の細胞の中のDNAも、最初の(精子と卵子が受精した)受精卵のDNAと全く同じですから、人間を再生する設計図としては完全なはずですが(クローン技術を用いれば可能なのでしょうが)、簡単に再生できない第一の理由は、母胎という非常に特殊な環境が必要だということなのでしょう。

 僕たち人間は、生きている限りいつも頭を働かせています。何か考えています。そして行動します。それがすべてであり、最も重要なことだと思いがちです。だけど本当はそうじゃない、人間にとって本当に重要な事柄は、ほとんど体が勝手にやってくれています。心臓を動かして全身に血液を送り、肺を働かせて酸素を取り入れ、食物を分解して栄養分を血液から全身へ、不要物は排泄、という具合に。DNAに書かれている、生命活動に関わる重要な事柄は実は勝手にやってくれているんです。では、脳に与えられた残りの必要事項は何かというと、食べ物を見つけること、異性を見つけること、住む場所と着る物を見つけること、など、残った外面的な役割だけです。本当はそういう外面的なことさえこなせれば十分であって、しかもそれで十分に幸せであったはずです。だけども社会が複雑になるのに呼応して人間も複雑になっていまい、本来的な幸せでは幸せと感じることができず、結果不幸な人間で溢れかえっています。また、そういう不幸と感じる心が、本来勝手にこなしてくれているはずの身体機能にまで影響を与え、ストレスという内的要因から病気になる人も激増しています。現代社会は人間にとって(絶滅に追いやられている人間以外の生物はもっと不幸であるが)、非常に不幸な社会であるといえます。

 植物の幸せは何でしょうか? 気持ちを確かめたことはありませんが、おそらく、種から成長して花を咲かせて実を付け、種を落としてふたたび芽を出す、そのすべての過程が幸せと感じていると思います。特に花を咲かせた瞬間の花の美しさは、おそらく最上の幸せを感じている時だと思います。

 お金に振り回されて生きるのはもう辞めませんか? 便利さを求めるのはほどほどにしませんか? 新製品を欲しがるのもほどほどにしませんか? 動物にせよ、植物にせよ、異性にせよ、家族にせよ、自分自身にせよ、その生命を見つめ、生命を慈しんで生きることほど最上の幸せは他にないと思います。その最上の幸せに溢れた世界を再生するには、「自然に還れ」しかないかなと思います。最後に、チプコのメッセージというのを読んでみてください(http://www2.saganet.ne.jp/tyama/message/message03.html)。

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