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2007年3月10日 (土)

環境>経済へ向かって

 環境活動家や環境学者さんの中でも意見はいろいろあって、極端な人は原始生活に戻るべきとか言うし、また学者さんの中には、今の経済水準を維持したままで温暖化を阻止することは可能であり、環境と経済は両立できると言う人もいます。

 どの程度まで消費を抑えるべきなのか、自然エネルギーのための設備に要する環境負荷はどのくらいなのか、また、経済と環境は両立できるといっても、どの程度の経済レベルを指しているのか、すなわち世界最高水準のアメリカのレベルでも、省エネ基準を満たした商品を使用することで、両立可能であるのか、具体的な方策が定まってもいないのに、両立は可能であると言い切ってしまうのは、ただ安心感を与えるだけで、「地球が滅びる!!」と言って危機感を煽るのと変わらないくらいに危険であるように思います。さらに、「経済と環境の両立」という表現が大いに疑問にあるように感じました。

 そこで僕の考えですが、「経済と環境の両立」といっても、その優先順位を間違えてはならない、すなわち、「経済>環境」ではなくて、「環境>経済」と優先順位を逆転させなければならないと思います。優先順位を逆転した上での両立でなければ、両立は不可能だと考えます。

 これは、とても大変なことです。日本では特にそうです。たとえば、「フードマイレージ」という考え方(食料の(=food)輸送距離(=mileage)という意味で、重量×距離(たとえばトン・キロメートル)であらわされます)。その食べ物がどれくらいの環境負荷をかけたのかがわかります。購入する時に、値段ではなく、環境コストを見て選択するのです。当然、輸入品よりも国産の方が環境コストは低いです。遠くの産地よりも地場産の方が環境コストは低いです。ちなみに、日本人の「フードマイレージ」は、総量でも、一人当たりでも世界一だそうです(これについて農水省幹部は「現代の日本人が歴史上のどの時代における、どの国の王侯貴族よりも贅沢な食事をしていることになっている」と解説しているそうです)。

 簡単な例を挙げましたが、食べ物に限らず、経済よりも環境を優先するというのは、簡単な言葉ですが、非常に大変なことです。表現を変えると、次のようにも言えます。今の自分の快適で便利な生活と、100年後の子供達の未来とどちらが大切か? 今の自分の贅沢な食生活と、地球の裏側で飢えている発展途上国の子供達とどちらが大切か? もちろんどの例でも、誰でも後者が大切だと答えるだろうし、私自身もそのように答えるでしょう。だれでも集合的無意識の世界ではそのように考えているでしょうが、現実の世界の中では自分自身の欲望を簡単には克服できません。

 「お金・経済」とは、あらゆる生命体の利己的な遺伝子が持つ、根源的な欲望が具現化した、まさに根源的な欲望そのものであると思います。だからこそ、その順位を入れ替えることに非常に大きなロマンを感じます。そして、その順位の逆転を果たしている人間は少なからず存在しますし、世界のあらゆる問題の解決に繋がる重要なポイントであると思います。

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