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2007年4月22日 (日)

未来の日本農業のあり方について

Img_3425  予定通り、円山動物園に行ってきました。その話題と思いきや、ディープなこと考えてみました。ご意見いただければ、幸いです。

 未来の日本農業のあり方についてです。

 日本の食糧自給率は40%を切っています。休耕地などをフル活用しても、自給率100%は不可能でしょうが、自給率を上げていかなければならないのは、目に見えています。

 さらに現状では、化石燃料に頼りきった農業になっています。もちろん、今の農業人口で4000万人程度の食糧を生産しているのですから、化石燃料無しでは到底不可能です。その高収量を上げるための肥料も農薬も、化石燃料無しでは作れません。

 以上のことを考えると、将来の持続的で安全な農業生産体制への移行を可能にする方法は、農業人口を増やす以外に考えられません。ちなみに、西暦1900年頃の農業人口比率は全就労人口の60%だったのが、2000年頃には5%弱になりました。

 農業のことを論じる時に、切り口があまりにも多すぎて、非常に難しさを感じております。今回、そういうことも考えて、結論に至るまでの中間論をすべて排除して、結論として「農業人口を増やす以外に考えられません」と書きました。そう、どの切り口から入っても、他に解決法は見出せません。

 考えられる点として残るのは、日本人はそれを望んでできるだろうか?、ということです。国家が強制的に「農業へ帰れ」などというと、どこかの崩壊した封建国家と変わりません。したがって、喜んで競って農業をやりたくなるような意識の転換か、他に選ぶ道がないから農業へ戻るような社会の変化か、どちらかになるように思います。もちろん、前者を望みますが、確率的には後者の方が可能性が高いと思います。

 日本の自給率が低いこと、農村の過疎化、高齢化が進んでいること、農村と都会の経済格差が拡大していること、農業にやりがいを見出しにくいこと、これらはすべて戦後の日本の政策が作り出した問題でありますが、僕は「失敗」と決め付ける気はありません。政府はそれを誘導するような政策をしてきたし、また国民自身も望んできたからです。経済成長が最重要と考えられてきた時代にとっては、まさに望んだ通りの結果になっているというだけのことだと思います。

 しかし、今後は同じようには進みません。すでに世界の食糧は不足し始めています。加えて、バイオエタノール等のエネルギー需要のために農地を奪われ、食糧vs燃料による土地の奪い合いが始まっています。勝敗を分けるのは、今は経済原理だけです。日本は食糧を輸入できるでしょうが、燃料に払うよりも多くのお金を出せない国は、食糧すらも手に入れることができなくなります。

 僕らは、「地球温暖化」を防ぐために、どのくらい贅沢を我慢できるだろうか?っていう、目に見えにくい指標を眺めて、自分ひとりくらいどうってことないと、真実から目を背けているのではないでしょうか? 本質は違うと思います。

 今この瞬間に餓死しようとしている、最貧国の子ども達が今日一日長く生きられるために、1リットルのガソリンを我慢して自転車通勤できるだろうか? そのように考えることから、自分でも意識しないうちに目を背けていないでしょうか? そう考えると、非常に心苦しいから。だけど、その心苦しさを味わって生きてこそ、世界の苦しみ、地球の苦しみが見えてくると僕は思います。

 そして、日本の極端なまでの非農業化社会が外圧(全地球的な大きな事情)によって成り立たなくなってしまうその前に、スムーズに、健全な社会に移行できるよう、方向付けを考えていく必要があると感じています。

 農業や田舎、自然の価値を感じている人は非常に多いと思います。経済競争、出世競争から一歩引いて考え、自然の中で、自分の食糧を生産する行為の素晴らしさを実感する時間を、ほんのわずかでも作り出していく。そのような流れはすでに始まっていますが、今後重要な流れになってくると思います。

 単純ですが、「お金さえ出せば、どんなに高級な食材でも手に入る、有機農産物が手に入る」という考え方の時代から、「安全でおいしい農産物を食べたい人は、有給休暇を使って、農家を手伝いに行こう!!」という考え方に変わってゆけばいいなと思います。

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2007年4月21日 (土)

EarthdayEzo2007 in 円山動物園

 明日は、北海道のEarthdayEzo2007のメインデーということで、札幌の円山動物園でも、イベントが行われるとのこと、子どもを連れて行ってまいります。「地球を愛する会」を始めて以来、家族で車で遠出(そんなに遠くないけど)するのは初めてかも!! 道内のみなさん、いかがですか?

http://www.envrinfo.jp/topic/earthdayezo/modules/smartsection/item.php?itemid=7

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2007年4月19日 (木)

3キロ!!痩せました!!

Dscn3460  田んぼを埋め尽くしていた白鳥も、すっかり姿が見えなくなりました。頭のすぐ上を、大編隊を組んで飛び立っていく白鳥の雄姿をみなさんに見ていただこうと、今年はとっても気合入ってたんですが、その一番肝心な時期に、ぶっ倒れておりました!! あー、不甲斐無い!!

 子どもが保育園で「ロタウイルス」っていう胃腸炎を起こすウイルスをもらってきまして、子どもにしか感染しないってことで安心していたのですが、ところがどっこい、妻と二人で感染して、あまりの腹痛のすごさに、のた打ち回っておりました。こんなに凄まじい腹痛は経験したことありません。

 保育園の保育士さんたちも次々に感染しているようでしたが、病院に行っても、「大人にはうつらない」と言われ、否定されたとのこと。こんなに感染例が出ているのに、普通だったら、新しい症例として認めるべきではないだろうか? 大人にうつるケースが初めてなのだとしたら、それこそより感染力の強いウイルスに進化していると考えて、検討すべきではないかと、僕は普通に思うのですが、医者的には面倒くさいのでしょうか...。

 てなわけで、何も食べられない日が続いた後、今朝体重を計ってみると、おーーーー!!、何と3キロも痩せている!! 20代の頃の体重に戻っておりました。ま、すぐ元に戻るとは思いますが...。

 そんなわけで、白鳥の大編隊は撮影できませんでしたが、予備で撮っておいたムービーがありますので、こんなものでよければ、ぜひご覧くださいませ!!

http://moonflorist.way-nifty.com/moonflorist/files/Default1.wmv

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2007年4月12日 (木)

地球温暖化防止活動推進員

 地球温暖化防止活動推進員って、ご存知ですか?

 「地球温暖化対策の推進に関する法律」という平成10年に制定された法律の第23条に基づいて、都道府県知事が、地球温暖化に関する知識の普及と対策の推進に熱意と識見を有する者の中から、委嘱するものだそうです。全国で何名いるかはわかりませんが、ここ北海道では28名です。

 推進員の活動内容ですが、地域における普及啓発、排出抑制のための調査、指導および助言、情報の提供、地域での組織的な取り組みの支援、公共団体が行う事業や取組への協力などです。

 北海道では、2年の任期なのですが、実は先日、この4月からの2年間の推進員の募集がありまして、応募したところ、推進員になってしまいました!! どうもありがとうございます!! これで私も、ますます花の仕事そっちのけで、地球温暖化阻止のために取り組む戦士となりました。

 ということで、これまでの「地球を愛する会」関連の活動に加えて、何をしてやろうかと企んでおります。

 その中で、「地球温暖化対策地域協議会」というのがあります。これは、地方公共団体、推進員、住民、事業者などが構成員となって、温室効果ガス削減のための協議をし、具体的に対策を実践してゆくための組織で、やはり上記の法律に基づくものです。設立の義務はないし、協議会への補助もないので、北海道では7つの協議会しかありません。

 それならば、私の担当となる北海道の空知地方の25市町村全部で、25この地域協議会の設立を目標として、頑張ってみようかなと思っています。

 地域協議会の設立自体が目的ではないのですが、だけど、きっかけがなければ、何も始まりませんからね!!

 このブログをお読みの方で、私の町で地域協議会を作ってみようと思われた方、または、地球温暖化阻止のための住民活動を開始したいと思われた方、ぜひご連絡ください!! お手伝いいたします!!(遠方の場合は、別の推進員が行くかもしれませんが)

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2007年4月11日 (水)

とりあえず、スカビオサです。

Dscn3458_1 親株として育苗ハウスで越冬させた、うちのオリジナルのス カビちゃんたちがきれいに咲きました。

 左下の薄いピンクの子がマリーベル、右下の紫の子がアンダルシア、正面の子がローズピンクです。

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今日はほのぼの系です!!

 今日はちょっとほのぼの系です。お友達からのいただきものです。ぜひ、ごらんください!! 

http://www.flash.co3.jp/page/f1.html

 僕は意地になって3回も4回も見ていたら、その後10分くらい、まぶたに焼き付いていました。

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2007年4月 8日 (日)

進化についての考察

 今日は、進化について考察してみました。

 僕らが学生の頃は、突然変異と自然淘汰を進化の基本的なメカニズムと考えるダーウィンの進化論を学んだものですが、近年の新しい進化論は、これらによる進化は確率的にありえないものとしているそうです。すなわち、46億年というわずかな期間で、ただ偶然の組み合わせの積み重ねだけで、人類までに進化することは、全く不可能なことであると。数理物理学者であるフレッドホイルは、それをたとえて、ゴミ捨て場をハリケーンが通過した時に、空に舞い上がったゴミが寄せ集まって、偶然に飛行機が出来てしまう確率と同じくらいありえないことだと指摘したそうです。

 その理由としては、ダーウィンが考えた頃は、遺伝子というものが明らかにされていなかったので、外見の似通った生物を並べて、進化の連続性を証明していたのですが、それでもミッシングリングといって、進化の途中に存在しなければならない中間種が見つからないということがありました。

 しかし、遺伝子の機能が明らかになったことで、ある種が別の種に進化するためには、複数の遺伝子座において同時に再配列がおこらなければならないし、そしてそれが、環境に適応する形でなければならないし、さらに、その種の複数の個体において同時発生的に起こらなければならない。ウイルスのような単純な生命体であれば、そんなことも可能かもしれませんが、より複雑な生命体、特に動物のような非常に複雑な生命体において、そのような進化を偶然の積み重ねだけで成し遂げることはほとんど不可能です。

 それを可能にする方法があるとしたら、次のように考えられます。生命体の、進化しようとする意思の力が遺伝子レベルにも影響を与え、しかももし単純な生命体でもそのような進化をしているのだとしたら、我々が未だ知りえない情報伝達の手段が存在し、その手段を利用して、生命体相互で連絡を取り合っている。これはたとえば、ありや蜂のように、集団知能と呼ばれる生命体には十分にありえることです。それらの方法により、正しい遺伝子の再配列を同時に成し遂げているのではないかと考えられます。

 では、その情報伝達の方法とは? それが量子レベルでの共鳴現象(シンクロニシティ)だと思います。共鳴は、音叉などで見られる現象です。同じ波長に感受性を持つ物質は、片方を振動させると、もう片方にも振動が伝わり、共鳴します。量子レベルで共鳴現象があるのではないかということは、十分に考えられます。そして、量子レベルの共鳴による情報交換であれば、ウイルスであろうと、植物であろうと、人間であろうと、基本的に有している機能であってもおかしくないと思うのです。

 私達はそんなもの全く感知できませんが、「思考」というものをはるかに超えたレベルで存在し、「意識」が直接働きかけ、遺伝子レベルでの変化に影響を与えているとしたら、私達は実は、遺伝子コードを知り尽くしているということになります。

 さて、何で進化の話をしたかというと、ウイルスから人類までの進化を考えるに、進化とは、とにかく贅沢な構造の獲得であったのではないかと思うのです。原始的な生命体ほど、無駄な構造は存在せず、単純明快で、エネルギー効率も非常に良い。すなわち、生命体は進化するにしたがって、無駄の多いシステムを築き上げてきました。その目的は、遺伝子自身の複製のためには、他の遺伝子との競争に打ち勝たなくてはならない、そのためには、より強力で、より頑丈で、より狡猾で、を追求しつづけていくうちに、最強の鎧「人間」を作り上げてきた。ただし、そのために、最強の鎧「人間」は、最も無駄の多いシステムとなった。

 で、ここで人間社会の発展というものを「進化」と重ね合わせると、全く同じ進化の歴史であることがわかります。より強力で、より頑丈で、より狡猾な社会システムを進化させたことで、非常に無駄の多い社会になってしまった。前の日記で、人類の歴史は資本主義の歴史、個人主義の歴史と書いたが、生命体の進化も、全く同じ流れであった。

 また、進化の場合もいえることであるが、ある新しい形質を獲得することで、過去に持っていた形質を失うことがある。えらや水かきを失ったように。鋭い牙を失ったように。人間は、無駄が多い豊かな社会を進化させた過程で、人間自身の身体能力を低下させてきた。すなわち、人類が誕生して、身体的な進化は終わりを告げ、社会としての進化の時代に入ったが、社会の進化に伴って、今度は身体能力は失われつつあるのではないかと思う。

 以上のように考えると、今の「地球温暖化」を含む社会の危機的状況は、生命体に新たな何らかの進化を促そうとしているのではないだろうか? また、生命体は、自身の意識レベルの働きかけで、遺伝子の再配列を行うことができると仮定したが、そうであったとしても、それを成し遂げるためには、先に挙げた、量子レベルでの共鳴を取り戻す必要があること、そしてその進化を絶対必要なこととして意識づけるだけの強力な動機付けが必要だと思う。

 となると、人類は、さらに厳しい状況まで追い詰められる必要があるのだろうか?

また、私達にこれから必要な「進化」とは、何なのだろうか?

1.地球温暖化で熱くなった地球でも生きられる体?

2.わずかな水と食糧でも生きられる体?

3.未知の伝染病もものともしない体?

4.共鳴(繋がり、シンクロニシティ)を取り戻した上での精神的進化?

5.個人主義を維持するための、さらなる社会的進化(すなわち、選民による人類の存続)?

 僕は、4.の「精神の進化」を理想社会と考えています。

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破滅から救われるための唯一の力

 「愛は地球を救う」っていうテレビ番組は今年でもう30年目だそうだ。地球を救う唯一の方法、今の世界の諸問題を根本的に解決する唯一の方法が「愛(言葉を替えれば、慈悲や思いやり)」だっていうことくらい、ずっと前からわかっていたことなのに、どうしていつまでたっても、解決できないのだろう?

 個人では気づいていても、どうして人類全体では正しい方向に進まないのだろう、と真剣に考えてみた。

 社会システムが悪いのだろうか? 確かに悪い。資本主義は個人の利益を追求する社会システム。そのようなシステムの中で、慈悲の心を養えと言われても、確かに無理がある。今でこそ資本主義という言葉が使われているが、基本的に人類の歴史はずっと資本主義の歴史だった。

 それでも、社会システムを変えようという流れは何度もあった。キリスト教や仏教、社会主義や共産主義。だけど、すべて失敗に終わった。宗教は権力に取り込まれ、腐敗した。個人の意識の中では生きているが、教団は資本主義の中での生き残りの道を選択した。権力との対立を選んだ宗教は弾圧され、輝きを失った。

 社会主義も崩壊した。国民には「共産」の素晴らしさを説きながら、権力者は私欲を貪った。結局は、人間の持つ「私利私欲」というものを越えることはできなかった。社会システムも悪いが、その社会システムを維持してきたのは、やはり人間だった。

 では、「愛」なんていうものは幻想なのだろうか? そう考えた時期もあった。人類はこのまま滅びるしかないのだろうな、と考えた時期もあった。だけど、今はそうでないと思えるようになった。それは「地球温暖化」という問題が起こってきたから。

 食糧問題、水問題、経済格差に民族紛争。人類を滅亡に導きそうな課題が目白押しな中で、何とも理想的なテーマが目の前に現れたこと。それが「地球温暖化」ではないだろうか?

 「地球温暖化」の影響は、より貧しい人たちからより大きくなっていく。今回のIPCC報告書から文言が削除されたとのことだが、2050年頃には20億人が水不足に直面するとのことが書かれていたそうだ。もちろん、いずれは僕達日本人も被害に直面することになるのだが、その前に、今考えなければならないこと。それは、自分の贅沢で豊かな暮らしと、未来の子供達の幸せを天秤ばかりにかけること。自分達のグルメな食事と、飢餓に苦しむ発展途上国の人たちの食糧を、天秤ばかりにかけること。

 僕のブログを読んでくださっているみなさんにとっては、答えは明白だろうが、一般的には決してそうではないし、僕ら自身も本当にどうだろうか、と考えないといけないと思う。少し外国に目を向ければ、事実はずっと以前から、そこにあるのに、見て見ぬふりをしてきたのではないだろうか?

 マザーテレサの言葉「世界には二つ貧しい国がある。一つは物質的に貧しいインド、もう一つは世界でこれだけ困っている人々がいるのにそのことに無関心でいる日本である。」

 すべての人間が、自分の幸せを願うのとおなじくらい、他の誰かの幸せを願えるようになれば、きっと何もかもうまくいく。イエスキリストは「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」と言ったが、本当にその通り。

 僕らは今、試されているのだと思う。「地球温暖化」っていうちょっと高めのハードルを用意されて....。だけど、そんなに難しいことではないと思う。ちゃんと答えも用意されているのだから。

 ちょっと宗教的な表現になりましたが、本当は量子力学で明らかになりつつある事実を知れば、絶対に世界は良くなる、と確信できるのですが、未だにうまい説明が思い浮かびません。申し訳ありません。

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2007年4月 5日 (木)

オホーツク海は太平洋の心臓!!

Circle  今日は、札幌の北海道環境サポートセンターで地球温暖化関連のセミナーがありました。講演者は、北海道大学低温科学研究所所長の若土正暁氏、講演テーマは「豊かな海、オホーツク海に迫る危機とは」でした。

 今回の講演会は大変素晴らしいもので、とても勉強になりました。オホーツク海が、太平洋の生態系にいかに重要な役割を果たしているかがわかりました。以下に講演の概略をご紹介します。

 最初に簡潔に結論を言いますと、オホーツク海は太平洋の心臓の役割を果たしており、その能力が、地球温暖化の影響で急速に衰えつつある、このまま温暖化が進めば、太平洋の生態系に重大な影響が現れるようになる、とのことでした。若土正暁氏は、長年にわたってオホーツク海の研究をされてこられました。

 オホーツク海には、アムール川から大量の栄養分を含んだ水が流れ込みます。冬季、その水が北西部シベリア沿岸に流れ出した後、北西からの非常に強く、冷たい風に冷やされて大量の海氷が生成され、その風に乗って海氷は次々に沖合いへ流れ出します。そのため、沿岸ではさらに大量の海氷が生産され続けます。

 一方、海氷が生成したことによって高塩分濃度になった海水は大量の溶存酸素を伴って海底深くに沈みこみ、といっても、大陸棚になっているので、深さ400~500メートルくらいに中心の流れをもつ中層流となって、こちらも沖合いに流れ出します。北西からの強い風と、表面の海氷の流れと、中層流の流れが、東樺太海流と呼ばれる強い海流を作り出します。

 ところが、オホーツク海は千島列島によって、かなりの部分が閉ざされているため、単純に太平洋と混ざり合いません。2ヶ所の比較的大きな海峡、北のクルゼンシュタイン海峡と南のブッソル海峡を通じて、太平洋と交流します。東樺太海流は南に下る流れのため、ブッソル海峡がオホーツク海から出てゆく海峡となり、クルゼンシュタイン海峡がオホーツク海に流入する海峡となります。ブッソル海峡から海流の流れが出てゆく際に、海峡が比較的浅いため、また狭いため、表層の水と中層の栄養分と酸素に富んだ水が混ざり合うと同時に急流となり、さらに、出口を流れる親潮と混ざり合って太平洋に噴出しているのだそうです。また、それと同時に、クルゼンシュタイン海峡では、太平洋で養分と酸素を失った海水がオホーツク海に戻り、このことから、オホーツク海が太平洋の心臓のような役割を果たしているとのことでした。

 その太平洋の生態系にとって重要な役割を担っているオホーツク海が、地球温暖化の影響を受けて、その能力を弱めつつあるとのことでした。現実に、オホーツク海の海水温の年々の上昇、および海氷面積の年々の減少が顕著に現れ始めており、今後地球温暖化が進めば、太平洋の生態系に重大な影響を及ぼすことになるのではないか、ということです。

 これ以上のことは、私には答えられませんので、以下のページなどを参考になさってください。

http://www.hokudai.ac.jp/bureau/populi/edition21/wakatsuchi.html

http://72.14.235.104/search?q=cache:V4tlEzZitVEJ:www.jst.go.jp/kisoken/crest/report/heisei13/pdf/pdf04/04_2/005.pdf+%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%BD%E3%83%AB%E6%B5%B7%E5%B3%A1&hl=ja&ct=clnk&cd=2

 今回のお話は、「地球温暖化」を、より身近な問題として考えることのできる貴重なものでした。多くの人に伝えてゆきたいと考えています。

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2007年4月 4日 (水)

幻の滝

Dscn3452  月形の雪もかなり少なくなってきました。あと50センチくらいでしょうか。私の農場には、この時期だけ見られる特別の景色があります。それは、タイトルの「幻の滝」なんです。

 春、雪解けがある程度進んだ頃、その大量の雪解け水が激流となって、Dscn3456 普段はほとんど水量のない沢を流れ落ちていきます。沢自体も雪に覆われているので、その激流を見ることができるのも、ほんのわずかな期間です。今日は、天気が良かったので、寒敷を履いて、この冬に買ったビデオカメラを携えて、出かけてみました。そして、発見しましたよ!! 雪の割れ目を流れる「幻の滝」。

Dscn3457  まあ、自己満足的なしょぼい滝ですが、今年はビデオカメラのおかげで滝の音も拾ってきましたので、しばしお楽しみください。

「幻の滝」ムービー

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2007年4月 2日 (月)

「ツバル」と「激流中国」

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 昨日の夜、非常に考えさせられるテレビ番組が二つもありました。最近、時間がなくて、ちゃんと書けてなくて、申し訳ありません。今日も急いで書いてるので、誤解を生む表現があったら、ご指摘ください。

 一つは、「夢の扉」。地球温暖化の影響で海に沈む国と言われているツバルの撮影を続けている写真家の遠藤周一さんがドリームメーカーでした。その内容は、僕が想像したていたよりもはるかに悲惨なものでした。その何日か前に、「バンキシャ」でもツバルのことが取り上げられていましたが、そこでの取り上げ方は比較的ソフトで、海面上昇で沈むといっても、現状では数十センチ程度だし、満潮が近づいて町が沈み始めたら、島の住民は家の中に避難してのんびり過ごし、くつろいでいる映像でした。といっても、このままでいったら数年後には国が無くなるということに変わりはありませんが。

 それに対して、昨日の「夢の扉」では、非常に鮮烈な映像でした。潮の満ち引きによる住宅の浸水など、ほんの序の口だということがわかりました。それは「バンキシャ」の取材が非常に短い期間のことだったからでしょう。何年にもわたって、ツバルで取材を続けている遠藤さんのVTRは全く違いました。洪水が何度も押し寄せてくるんです。別に、地震があったからでも、台風が接近しているからでもありません。潮の満ちる時間とちょっとした風の影響で、大波が押し寄せ、町中が水浸しになり、人間は高台に避難しますが、家畜などは逃げることもできません。

 それからもう一点、私も誤解していたことがあります。少し前のニュースで、オーストラリアがツバル国民の全員の移住を受け入れるということを言っていたので、そのように楽観的に考えていましたが(もちろん、将来的にはそのようになるということかもしれませんが)、現状では、ニュージーランドが年間に45名受け入れているに過ぎず、移住希望者は増える一方だそうです。住む家を失い、移住する場所もない人たちの悲痛な訴えが心に残っています。「先進国がもっと真剣にCO2の削減に取り組んでくれなければ、私達は国を失うことになります。」

 ツバルですっかり長くなってしまいましたが、その後、NHKスペシャルで中国の現状を伝えていました。広がる経済格差。株や不動産、為替相場などで一日に1億円稼ぎ、何億もする豪邸の建設ラッシュに沸いている、そのすぐ近くにスラム街のような場所があり、一日数百円しかもらえない日雇い労働の職を求めて、田舎の農村部から出稼ぎ労働に来ている人たち。物凄い経済格差です。それに加えて、ただただ自由化路線を推し進めてきて、社会保障の制度も整っておらず、農村部にはまともな医療保険もなく、病気やケガでも医者にも行けない人々。番組で取り上げられていたのは、大富豪の方は、ただ金を動かすだけで年間1500億円を稼ぎ出している会社社長。一方で、子供が腕を複雑骨折しても手術を受けさせてやることもできず、手術代30万円を稼ぐために夫婦で都会に出てきたけど、4年たってもお金が溜まらないモンゴルの夫婦。また、貧困から脱出する方法は学歴しかないと信じ、一人娘を大学にやるために、父親と兄夫婦の3人で出稼ぎに出てはいるけど、学費は年々高くなる一方であることを悲しむ家族。

 これは、一つの国の中での凄まじい貧富の差だからこそ、見ている僕らは不合理を感じ、「中国って悲惨な国だなあ」と思うかもしれないけど、実際は、世界全体で見れば、日本だって同じことをしているということを真剣に考えなければならないと思う。世界全体での経済格差は広がる一方で、もう資本主義社会の限界ははっきりしている。「富める者はますます富む」という格言通り、金があればあるほど、さらにお金が儲かる社会。社会主義が崩壊して以来、その歯止めを完全に失ってしまった。僕ら日本人のこの経済的に豊かな社会は、搾取され続けている発展途上国の人々の貧しい暮らしの上に成り立っている。

 中国の悲惨な生活をしている人たちに、「地球温暖化だから節約しましょう」と言って、通じるわけがない。逆に、中国の最富裕層の金儲けに狂っている人たちにも同様だ。僕らは、この悲惨な社会の現状を真剣に考え、経済格差の解消、すなわち社会主義でも資本主義でも共産主義でもない、新しい社会システムを創っていくことを真剣に考えなければ、「地球温暖化」の問題の解決も程遠いと思う。

 ところで、NHKスペシャル「激流中国」ですが、今日夜10時から、昨日の続きがあるようです。お時間のある方はぜひご覧ください。伝えたい内容はいっぱいあるけど、時間がなくて申し訳ありませんでした!! これで終わります!!

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