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2007年4月22日 (日)

未来の日本農業のあり方について

Img_3425  予定通り、円山動物園に行ってきました。その話題と思いきや、ディープなこと考えてみました。ご意見いただければ、幸いです。

 未来の日本農業のあり方についてです。

 日本の食糧自給率は40%を切っています。休耕地などをフル活用しても、自給率100%は不可能でしょうが、自給率を上げていかなければならないのは、目に見えています。

 さらに現状では、化石燃料に頼りきった農業になっています。もちろん、今の農業人口で4000万人程度の食糧を生産しているのですから、化石燃料無しでは到底不可能です。その高収量を上げるための肥料も農薬も、化石燃料無しでは作れません。

 以上のことを考えると、将来の持続的で安全な農業生産体制への移行を可能にする方法は、農業人口を増やす以外に考えられません。ちなみに、西暦1900年頃の農業人口比率は全就労人口の60%だったのが、2000年頃には5%弱になりました。

 農業のことを論じる時に、切り口があまりにも多すぎて、非常に難しさを感じております。今回、そういうことも考えて、結論に至るまでの中間論をすべて排除して、結論として「農業人口を増やす以外に考えられません」と書きました。そう、どの切り口から入っても、他に解決法は見出せません。

 考えられる点として残るのは、日本人はそれを望んでできるだろうか?、ということです。国家が強制的に「農業へ帰れ」などというと、どこかの崩壊した封建国家と変わりません。したがって、喜んで競って農業をやりたくなるような意識の転換か、他に選ぶ道がないから農業へ戻るような社会の変化か、どちらかになるように思います。もちろん、前者を望みますが、確率的には後者の方が可能性が高いと思います。

 日本の自給率が低いこと、農村の過疎化、高齢化が進んでいること、農村と都会の経済格差が拡大していること、農業にやりがいを見出しにくいこと、これらはすべて戦後の日本の政策が作り出した問題でありますが、僕は「失敗」と決め付ける気はありません。政府はそれを誘導するような政策をしてきたし、また国民自身も望んできたからです。経済成長が最重要と考えられてきた時代にとっては、まさに望んだ通りの結果になっているというだけのことだと思います。

 しかし、今後は同じようには進みません。すでに世界の食糧は不足し始めています。加えて、バイオエタノール等のエネルギー需要のために農地を奪われ、食糧vs燃料による土地の奪い合いが始まっています。勝敗を分けるのは、今は経済原理だけです。日本は食糧を輸入できるでしょうが、燃料に払うよりも多くのお金を出せない国は、食糧すらも手に入れることができなくなります。

 僕らは、「地球温暖化」を防ぐために、どのくらい贅沢を我慢できるだろうか?っていう、目に見えにくい指標を眺めて、自分ひとりくらいどうってことないと、真実から目を背けているのではないでしょうか? 本質は違うと思います。

 今この瞬間に餓死しようとしている、最貧国の子ども達が今日一日長く生きられるために、1リットルのガソリンを我慢して自転車通勤できるだろうか? そのように考えることから、自分でも意識しないうちに目を背けていないでしょうか? そう考えると、非常に心苦しいから。だけど、その心苦しさを味わって生きてこそ、世界の苦しみ、地球の苦しみが見えてくると僕は思います。

 そして、日本の極端なまでの非農業化社会が外圧(全地球的な大きな事情)によって成り立たなくなってしまうその前に、スムーズに、健全な社会に移行できるよう、方向付けを考えていく必要があると感じています。

 農業や田舎、自然の価値を感じている人は非常に多いと思います。経済競争、出世競争から一歩引いて考え、自然の中で、自分の食糧を生産する行為の素晴らしさを実感する時間を、ほんのわずかでも作り出していく。そのような流れはすでに始まっていますが、今後重要な流れになってくると思います。

 単純ですが、「お金さえ出せば、どんなに高級な食材でも手に入る、有機農産物が手に入る」という考え方の時代から、「安全でおいしい農産物を食べたい人は、有給休暇を使って、農家を手伝いに行こう!!」という考え方に変わってゆけばいいなと思います。

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